20代OLの瀬戸際

風の前の塵に同じ

「好き」は才能(効率的な英語学習法について)

今年に入って突然理解したことの一つとして、“「好き」は才能”というのがあります。

何を言ってるかというと、人間って好きなことはいくらでもできるけど嫌いなことだといくら頑張ってもやる気が出ないしやる気を出そうという気すら起きませんよねという話です。

 

いきなり本の紹介をします。

「好き嫌い」と経営

「好き嫌い」と経営

「ストーリーとしての競争戦略」が有名な楠木さんの本です。

 一体何の本かというと、「経営者の好き嫌いというものがその企業文化に影響を及ぼしているのではないか?」という仮説を基に、著者が15人の経営者に好き嫌いについて語ってもらう…というインタビュー集になっています。

例えば目次を一部引用すると、

Profile#02:柳井正ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)

「デカい商売」が好き 

 Profile#12:前澤友作(スタートトゥデイ代表取締役

「人との競争」が嫌い

とあって、2社の事業とか人事制度とか色んなことを思い返してみると(なるほど…)とわかりみがあるんですね。

たしかにユニクロは「誰が着る標準服」というポジショニングをとることで圧倒的大規模ブランドになってるよな、とか、スタートトゥデイってたしか基本給とボーナスが全社員同額だったよな、とか(興味のある方は下記事へ)。

でもこの本で一番納得するのは、「子どものときから何かしら商売をしていた」って人が多くいるところだ。

例えば1番初めに出てくる日本電産の永井代表取締役社長の話からしてもうなんかすごくて、小学生の時からご近所の人々のゴシップニュースを書いた新聞を作って売ってたとか、高校生の時から学習塾を経営して儲けたとか、16歳で株を始めて18歳の時には空売りまでしていたとか、もう一貫して「商売/金儲け」が大好きだったに違いないと思わせるエピソードが満載なわけです。同様に、10代の頃から何かしらの商売をしていたという人が他にも本中に複数出てきて、こういう人がなるべくして社長になるんだな…というわかりみが深い。

 

そんなことを思いながら自分の会社の人達のことを思い浮かべてみても、やっぱり長く働いている人やすいすい昇進している人というのはこの仕事が好きなんだろうなと感じることが多々ある。

弊業界は労働時間が長めなので、私のような怠惰な人間はオフィスを出た瞬間に仕事のことは全て頭から追い出してのんびりしたいという気持ちがとても強いのだが、上に行けば行くほどワークとライフの区別がなくなっているというか、四六時中仕事のことを考えている人の割合が飛躍的に増える。そういえばうちの会社のとある偉い人が、内定者に「ワークライフバランスってどんな感じなんですか?」と聞かれて「ワークとライフはインテグレートするんだよ」と答えたという逸話があり、そもそも答えになってないしそんなことある!?と白目を剥いた。まあそれは別にいいんだけど。

重要なのは、そのくらい好きじゃないとやってられない…というよりも、仕事が好きな人は、好きだからこそ自主的にいくらでも努力をするし、だからこそ能力も伸びて、その結果更に仕事が楽しくなるというハイパーエコなポジティブサイクルが発生しているということです。そしてもちろん逆も然りだということ。

 

就活の時によく自己分析自己分析つって昔から好きだったことや嫌いだったことを書き出したりした人も多くいると思いますが、あの必要性が最近やっとわかり始めました。

「好き嫌いじゃなくて向き不向きで選べば」説も就活論では一定割合見られるけれどどちらもたぶん同じ話で、要は「努力を努力と思わずにできることをやれ」ってことなんだと思います。それはそもそも自分の能力がその分野で優れているからかもしれないし、好きだという気持ちが大きいからかもしれなくて、まあ可能なら後者の方が「自分は今好きなことをやってる!」という前向きキラキラパワーにより高い伸び率が期待できるから良いかもしれないねっていう。

実際には、好きだけど致命的に向いていない、好きなことでは食っていけない、といった現実的な諸問題もありうるけれど、基本的には好きでやってる奴が一番強いと思います。勝てない!好きでやってる人には勝てない。

 

また、就活でいうと「好き」にもカテゴリーがあることはたぶん意識しておいた方がよくて、私の失敗例でいうとたしかに仕事のアプローチ自体はとても好きで自分に合っているとおもうのだけれどいかんせんターゲットにはまるで興味がない。ということに最近気付きました。

例えばものを書くのが好き!って人がビジネス誌ライター職に就いたら一見幸せなマッチングに見えますが、実はビジネスはどうしても興味が持てなくてそれよりも遥かに登山について興味があった…と気付いたらそれはもう登山雑誌のライターになった方が幸せだよね、っていう。人生そんな落とし穴もある。つらい。

 

「好き嫌い」と才能

「好き嫌い」と才能

シリーズ第2弾もあります。 こちらは経営者だけでなくもう少しインタビュー対象者の幅が広がっていて、為末大さんや常見陽平さんもいます。

第1弾の“経営”に比べると著者が自身の仮説に対する確信をたぶん深めていて、もう少しスタンスが明確になっています。のでこっちから先に読んでも良いかも。

客観的に見れば大変な努力投入を続けている。しかし、当の本人はそれが理屈抜きに好きなので、主観的にはまったく努力だとは思っていない。むしろ楽しんでいる。

すなわち『努力の娯楽化』、これが仕事における最強の論理だというのが筆者の考えだ。

 

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

ちょっと角度は違うけれど、大意は似ている気がする本。本屋でよく見る。

この本を買うとシリアルナンバーがついていて、公式ウェブサイトでそちらを入力して100問超?の質問に答えると、自分の優れた資質(社交性、着想、競争性、戦略性など34種類の内の上位5種類)がわかる!という仕立てで、現在下位にある資質を一生懸命伸ばすよりは既に上位にある資質の活かし方を考えようよ、というメッセージになっています。

 

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おまけ。効率的な英語学習法について。

先日友人にどうやって英語勉強すれば上手くなるかな?と聞かれて少し考えたのですが、たぶん以下のような視点から検討すると良いんだと思う。

成果の大きさ = (アプローチの好き度の高さ + ターゲットの好き度の高さ

         +  言語バリアーの小ささ + 学習必要性の大きさ) × 量

私が留学前に英語の勉強をした時に採った手段は英語小説の多読で、結構やる前と後で目に見えてテストの点が変わったんですね。TOEIC換算で数百点分。

それが何でかというのを考えてみると、

①好きなアプローチを採った。海外TVドラマを見る、TED Talkを見る、といった映像による勉強法も選択肢としてはあったけれど採らなかったのは、聞くことが嫌いで読むことが好きだったから。日本語でも聞くことが苦手で普段から電話<メール、吹き替え<字幕なのに英語になったからといってそれが逆転するわけはない。と考え、本を読むことにしました。

②好きなターゲットを選んだ。易しい英語で書かれた本でも、結局内容に興味がなかったり内容がつまらなかったら読む気になれない、というわけで、Amazonレビューの良い本を選んだり、一度読んで気に入った作家の別の本を読んだりするようにしてました。

③言語バリアーの大きさを意識した。いくら本が好きで面白そうな本を選んだところで、使われてる単語がちんぷんかんぷんだったら理解ができないので楽しくない。ということで、まず「理解できる=英語は楽しい」と自分に教え込ませるために、子供向けの本や、利用単語数が限定されている学習者向けのレーベル(Penguin Readers等)の本を読むようにしてました。そしてある程度自信がついてからレベルを上げていった。

④学習の必要性が大きかった。テストで基準点をクリアしなければ行きたい大学に行けない!という切羽詰まった危機感があった。

というのが良かったんじゃないかと。

そして、1回好きな学習法で英語レベルが上がったら、今度は③の言語バリアーが小さくなっていくので、今度は映像を見ても以前よりは理解ができて少し楽しくなる、ということでリスニングの苦手意識もちょっとはましになったのだった。

だから多読が良い!というんじゃなくて、各人が4つの要素をふまえて自分に合うと思われる学習法から手を付けるのが1番効率が良いんじゃないか。という話。

 

この4つの要素は必ずしも全て高い値である必要がない、というのが良いところで、例えば会社で強制TOEICテストがあるから仕方なく英語を勉強しよう(けど評価に影響しないのであまりやる気は出ない)、という必要性がさしてない状態だったとしても、その人がもしはちゃめちゃにJustin Bieberが好きだったら、そういえば彼の発言を英語で理解できたら良いかもしれない!という一心で動画も見るわ雑誌も読むわ、辞書は頑張って引きまくるわという形で英語学習が進む可能性は十分にあるんじゃないかと思います。英語話者の恋人を作る、なんかも典型的ですね。

反対にTOEICで650点超えなかったら月給が10万くらい下がる、といっためちゃくちゃに必要性が大きい状況に置かれていたら、くそつまらない650点到達レベルのTOEIC問題集を延々と繰り返す、という勉強法でも成果が上がるはずです。何故なら月給を死守したいので。ただ、ストレスはマッハになることが予想されるので、可能な限りアプローチとターゲットを自分の好きなものに寄せた方が結果的に良さそうです。

 

結局私は今でもリスニングとスピーキングには大して自信がないまま来てしまっているのだけれど、日本語でもその二つはあまりできてないからもういいやという謎の開き直りがあります。

本当にそれでいいのか?というのはともかく、以上、「好き」は大事という話でした。おわり。